東京校
こんにちは!
バンタンゲームアカデミー高等部です(^0^)
11月に、バンタン高等学院の文化祭があります!
文化祭では、学生たちがオリジナルグッズを制作&販売する予定!
「せっかくだから、売れる作品を作りたい!」ということで、
今回は石橋紀子講師にマーケティングの基礎を学びます。
石橋講師は商品企画やマーケティングのプロフェッショナル。
しかも1996年からバンタンデザイン研究所で指導されている大ベテランなんですよ。
1.ビジネスの目的って?
石橋講師「ビジネスは、なんのためにするのでしょう?
それは、企業の利益であり、従事者(自分)の利益、そしてお客さまの利益を得るためです。
でも、一度にすべてを優先することはできませんから優先順位をつけることが必要ですね。それでは、順番を考えてみましょう」
学生「企業 →自分 →お客様 かな?」
石橋講師「そう考える理由は?」
学生「企業がお金を得ないと、お客さまとしての自分にも、お金を得られないから」など、さまざまな意見があがりました!
石橋講師「なるほど。
実はね、同じ質問を中小企業向けのセミナーでもやっていますが、同じ質問をすると、
企業 > お客さま >自分
と、7割くらいのおじさんが答えます。自分の会社の利益を最優先にして、お客さまをないがしろにしている社長もいますね。
でも、実は……
◎お客さま > 企業 >自分
が、成功する考え方です!
世の中はギブ、ギブ、ギブ、そして最後にテイク。与えて与えなければ自分には戻ってきません。
そして、お客さまの利益の上に、社会全体の利益があるわけですから、ビジネスで儲かるからといって社会の利益を損なうようなことをしてはいけません」
みんな、うなずきながら、とても真剣に聞いています!
2.マーケティングって?
石橋講師「マーケティングとは、自分たちがやりたいことをするためにあるのではなく、お客さまが喜ぶためにあります。
ピーター・F・ドラッカーによれば『マーケティングとは販売の必要性をなくすこと』。
要は、お客さまが必要なコトやモノを売っていれば、黙っていても買ってくれるし、『収益を確保し存続する』ことができるということ。
これが、マーケティングの目的と使命です。お客さまが喜ぶということは、彼らのニーズを満たしてあげないといけませんね」
石橋講師「では、ニーズって何でしょう?
簡単にいうと、ニーズ(Needs)とは目的のこと。何かの不足を感じているときに目指す状態や姿のことです。
ビジネスでは、顧客が本質的に欲しいコトやモノを最優先に考え、満たしていくことが大切。
でも、このニーズは具体的にお客さまがイメージしている場合もあれば、お客さま自身も確信しておらず、明確にイメージできていない場合もあるんですよ。
文化祭で考えると、まず、そこに集まる人がどんなものに興味があるか考えなくてはなりません」
ここで、ブランド比較のワークショップに挑戦!
ふたつのコーヒーショップを例にとり、それぞれの商品の特徴、提供スタイル、店舗の内装イメージ、店舗立地、ターゲット(お客さま)、購買理由などを比較していきます!
グループごとに、
「店員さんが落ちついているかな?」
「え、ってことは、もうひとつのお店のスタッフは活発な感じかな??(笑)」
「こっちの商品は、すごくインスタ映えするよね?」と、活発に議論していましたよ!
各チームがそれぞれのブランドについて考えたことをプレゼン!
「ターゲットにしている層の違い、雰囲気の違い、商品の違いなどを感じとってもらえたと思います。
私たちは毎日、何かを選択していますが、その裏には、誰かがちゃんと戦略をたてて、マーケティングをした結果なんですよ」と、石橋講師。
3.仕事と自分について
「最後に、お母さん気分……おばあさん気分(笑)で言いますね。
人生の目的は幸せになることです。
もっともっと幸せになりたいなら、関わる人すべてを幸せにすること、そのためには、まず、人間力を高めてください。
親に幸せになってもらうために何ができるか?そういう考え方をしてくださいね。
そして、物はね、安くすれば誰でも売れるんです。高く売れることを考えてくださいね。手はじめに、文化祭を成功させること!いいですか?」
「はいっ!」と、元気に答える学生たち。
文化祭はもちろん、これから仕事をしていくうえでも役に立つことばかりですね!